特殊鋼のシャックルピン
搬送機器
ご要望
特殊鋼でシャックルピンの製造は可能か?
POINT
- 金型・油・材料の緻密な選定
完成までを振り返って
特殊鋼でのシャックルピン。弊社では初の取組みでした。
このチャレンジを後藤、西嶋、萬世が語ります。
―特殊鋼での製造において、懸念点はありましたか?
-後藤部長
「『絞り工程で焼きつかないか?』とか、『穴明けは大丈夫か?』や、『熱処理でスケールは残らないか?』などですね。」
-西嶋
「とにかく、金型から油、材料まで吟味を重ねました。」
―他社だと「絞り+切削」が必要なところ、「切削」工程をなくしたとか
-後藤部長
「いつものクセで『やってやれないことはないんじゃないか?』と。」
-萬世
「これは実現したら本当に大幅なコストダウンに繋がるんですよ。」
-後藤部長
「20%以上やね。」
-西嶋
「ただ、それだとさっきの懸念点や様々な問題が噴出します。
まず『ボルトの先端形状を絞ることができるのか?』
また、『絞れたとしても穴あけ加工が問題なくできるのか?』。」
―成功の秘訣
-西嶋
「解決のためには油の選定が非常に重要で。ここは企業秘密ですね(笑)」
-萬世
「あとは大阪精工さんの表面処理!潤滑性が高くて金型面粗度が大幅に下がったんですよ。
確か4万本ぐらい作ったんですが、1本も焼きつくことなく仕上がりました。」
-後藤部長
「焼きつきが頻発したら、もう削りしかないんやけど、それをやったら工費が何にも残らなくなるしで、もうドキドキしました(笑)。」
―気になるお客様の反応は?
-萬世
「コストダウンだけじゃなく、切削工程が無い分納期短縮にも繋がって。」
-後藤部長
「大変喜んでいたけました!チャレンジしたことも良かったですが、材料や金型を製作していただいている業者さんにも感謝感謝です。」