ゆるみ止め機構付ボルト (モーションタイト®)
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ゆるみ止めボルト   モーションタイト®とは

モーションタイト®とは

同じ形・同じサイズで緩みにくい

モーションタイト®とは、一言で説明すると、ねじ山を傾けるという単純な構造でゆるみ防止効果を得る機能の名称です。雌ねじ側はそのままでゆるみ止め効果を発揮するので、使用箇所を気にすることなく現在あなたがお使いのあらゆるねじ、ボルトに応用可能です。

ここではモーションタイト®のゆるみ防止の原理や振動試験の結果、よくあるご質問をご紹介します。

他のゆるみ止めボルトとモーションタイト®との比較

コスト

モーションタイト

コストが大幅に少なく済みます。
モーションタイトではボルト単体でゆるみ止めの効果が得られるため、特殊なナットやワッシャーは必要ありません!

くさび式ゆるみ止めボルト

特殊なナットやワッシャーが必要です。ボルト単体ではゆるみ止めの効果がありません。

再利用性

モーションタイト

モーションタイトは通常のボルトと同じように扱うことができるため、再利用が可能です!

接着式ゆるみ止めボルト

接着剤を利用した固着式のゆるみ止めボルトは再利用はできません。

ゆるみ止めボルト「モーションタイト®」の特徴がコストダウンにも貢献

モーションタイト®の特徴がコストダウンに貢献する理由その1

ねじにかかる負荷のばらつきを抑えたことにより、モーションタイト®の疲労強度は1.2倍~1.4倍と標準品では考えられない”強度の増加”を実現いたしました。疲労強度が高いのでボルトの本数減少、ダウンサイジング、交換時期の延長などの理由からコストダウンが可能となります。(JIS規格・ISO規格の公差に準じているため標準品との交換が可能)

モーションタイト®の特徴がコストダウンに貢献する理由その2

ゆるみにくさを実現したモーションタイト®ですが、製造は特殊な工程が必要というわけではなく、転造加工で行うことが可能なため低コストかつ高品質です。

モーションタイト®の特徴がコストダウンに貢献する理由その3

接着剤を必要とせず、金属の弾性力が保持されている間は再使用が可能なためコストダウンに繋がります。
(※負荷の大きい環境で使用される場合は、再使用せずに新しいボルトと交換する必要があります。)

ゆるみ止めボルト「モーションタイト®」をご利用いただくメリット

  • 圧倒的な
    ゆるみにくさを発揮!

    ねじにかかる負荷のばらつきを抑えたことにより、ボルト本来が持っている締結力を100%発揮させることができるボルトです。

  • ご利用の工具を
    そのまま利用可能!

    JIS規格・ISO規格の公差に準じています。

  • 標準のボルト同様、
    取付時間は変わりません!

    一般的に用いられるボルト同様に締結していただくことが可能です。

  • コストは
    ほとんど変わりません。

    製造は転造加工にて行うことが可能なため、若干のコストアップで対応可能な場合がほとんどです。

  • M5~M24に対応。
    ナットは標準品でOK。

    M5~M24のサイズのボルトをご利用であればスムーズな入れ替えが可能です。ナットは標準品で対応可能です。

ゆるみ止めボルト「モーションタイト®」に使用可能な材質

  • SCM435
    • 焼き入れ・加工性に優れた材質で、硬度・強度が高い特徴を持っております。また靭性にも優れているため、耐摩耗性を必要とする場面に最適な材質です。
  • ボロン鋼
    • 鉄鋼材の強度を高めるために焼き入れ加工を施しています。そのため、通常の鉄鋼材に比べて高い強度や、耐衝撃に強い特徴を持っております。
  • SWCH10R
    • SWCH10Rは加工前の硬度が低いことから、曲げ加工や複雑な形状のボルトの製造に適しています。「SCM435」や「ボロン鋼」と比べ、硬度が低い特徴があります。
      ※再利用する場合、モーションタイトの効果が薄れることがあります。

上記の分野に限らず様々な分野においてモーションタイト®は活躍いたします。

ゆるみ止めボルト「モーションタイト®」の対応可能な強度区分について

弊社で製造しているゆるみどめボルト「モーションタイト®」は4.8(4T)~12.9(12T)の強度区分になります。そのため、強度区分内でしたら塑性変形によるひずみが発生しない高強度のゆるみ止めボルトになっております。自動車や産業機械、建築分野など様々な場面で使用いただけます。

主な対応可能な分野

  • 産業機械・建設機器
  • 自動車・二輪車分野
  • 建築分野

上記の分野に限らず様々な分野においてモーションタイト®は活躍いたします。

ゆるみ止めボルト「モーションタイト®」のゆるみ止め効果の原理

モーションタイト®は一般的なボルトに比べ、はるかにゆるみにくいボルトです。

ゆるみが発生する原因は締め付けた際、摩擦係数のばらつきのために軸力が安定しないことによります。
モーションタイト®ではねじ山を傾斜させることで、このばらつきを軽減させ、軸力安定化を実現したことにより、ゆるみ止め効果を得ることができました。

モーションタイト®のゆるみ止め効果の原理

ねじ山を基準山形よりも座面側に傾斜させると締め付けの際に反発力が発生します。この反発力により金属が弾性変形することで、雄ネジのフランク部と雌ネジのフランク部が密着するため強い摩擦力が生まれます。この摩擦力がモーションタイトのゆるみにくさを実現しております。

モーションタイト®のゆるみ止め効果の原理

折り紙つきのゆるみ止め効果

NAS式振動試験の結果

JQA(日本品質保証機構)関西試験センターによるNAS式振動試験では、M6~M12のボルトで試験打ち切りとなる17分間の振動をクリアしております。

ゆるみ止めボルト「モーションタイト®」導入をご検討の方へのメッセージ

エンドメーカー、部品メーカーなどの設計担当者様から「ゆるみにくいボルトを作ってほしい。」という切実なお悩み・ご要望をたくさんいただいていました。私たちはそのようなお悩みを解決するために、ゆるみ止めボルト「モーションタイト®」の製造・販売をしております。上述したモーションタイト®の特徴を踏まえると、従来のボルトからの入れ替えのハードルも低いので、ご安心いただいたうえでモーションタイト®をご利用いただくことができます。

ご説明やプレゼンテーションも可能です!どうぞお気軽にご相談ください。

モーションタイト®導入をご検討の方へのメッセージ

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ゆるみ止めボルト「モーションタイト®」に関するよくあるご質問

対応可能なサイズを教えてください。
M5~M24で対応しております。M5未満のものに関しましては接着剤付きのボルトによるゆるみ対策が向いている場合もあります。M25以上に関してはお問い合わせください。
ナットは専用のものが必要ですか?
ナットは一般的な製品をご使用いただけます。
モーションタイト®と一般的なボルトの見分け方を教えてください。
ヘッドの部分にモーションタイト®の頭文字「MT」を刻印しております。
表面処理を施すことは可能ですか?
電気鍍金、焼き付け塗装が可能です。溶融亜鉛鍍金についてはお問い合わせください。
再利用しても同様にゆるみ止め効果を得られますか?
はい。ただし負荷の大きい環境で使用される場合は、再使用せずに新しいボルトと交換することをお勧めしております。

特許情報について

特許番号

特許第4806103号、第4878407号

※モーションタイト®は(有)アートスクリュー社との共同開発です。

ゆるみ止め機構付ボルト (モーションタイト®)をおこなった特殊ねじ製造実績

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